読書サマリー③-3 心のバレー(土屋幸一郎著)

・孤独地獄

 「生きると言う事は苦しむと言う事」と私は心得ている。

 子供には無限の可能性がある。

 保健体育の評定は5段階の1、前回りのできない、身長140センチ、

 偏差値30、自分の名前が書けない絶望的な子でも、やればできる。

 できないのは、ただただ指導者の指導が、努力が足りないから。

 「信じる」

 その可能性を信じることが、指導者の義務であり仕事だ。

 この子の能力ではできないと思ったら、それは子供の努力に対する裏切りで

 しかない。

 

・信頼

 チーム全体を見るのが指導者の仕事。

 しかし私はまず1人・個を見る。

 

・「やる気」を育てる。

 子供にはやる気がある。まずこれが指導の原点だ。

 

・子供・技能・チーム

 子供に「やる気」を起こさせるためにも、「できる」ことで

 成功の喜びを味あわせ、自身を持たせてやることが近道で

 そのためには不可能に近い「全部」より、可能な「1つ」のプレーを

 完成させてやったほうがいい。

 なんでもいい、一つ自信を持った子が強く、練習が楽しい。

 楽しいからますますやる気になり、やる気になるからさらに成長し

 教えてくれる先生を信じ、好きになる。

 子供の心を読んで、乗って来ないときはさっと練習を切り替えることが

 やる子を起こさせるには大切な要素だ。

 

・レクと練習

 やる気を持たせるためには変化を持たせる。

 遊びほど本気になることはない。

 (この間の鬼ごっこもそうだったなあ~)

 必須絶対条件は、先生が一緒になって遊ぶこと。

 指導の意図はなければいけない。

 

・やる子泥棒

 やる気で入部してきた子供からやる気を強奪しているのは指導者だ。

 どんな時に子供からやる気を奪っているか?

 子供はそう簡単に育たないし覚えてはくれない。

 1日100回の原則をついつい忘れ、教えればできると思い込んで

 イライラし、子供との間に冷たい雰囲気を漂わせてしまう。

 「勝ちたい」とおもったら、そこに落とし穴がある。

 我々の仕事は、子供を育てること。

 

・不平不満は愚者の言

 子供は指導者の鏡だ。子供を見てわが身を振り返る。

 大人の世界にはいろんなことがあるだろうが、子供の世界にも

 いろいろなことがある。

 それを子供は、生徒であるために先生の手前仕方なく我慢している。

 人生、真剣に生きるものにとって有利なことは何もない。

 あるのは不利なことばかり。だが、それでけっこう、大いにけっこう。

 それが人生ではないか。

 練習し合い禁止? いいじゃないか、それは俺のやり方に問題が

 あるからだ。俺にもっと強くなれという愛のムチだよ。

 ありがとうございます。

 練習は16時で終わり? 十分十分、まだ15分もある。

 今日もまた職員会議? 出張? 試験前1週間練習禁止?

 親が苦情を言ってきた? 学級の仕事?

 宿題を忘れたから連帯責任で全員居残り?

 風をひいたからお母さんが休めと言った?

 いいよ、いいよ、ありがとうございます。

 「ちきしょう、負けてたまるか!」

 どんなことがあっても、不平不満は言わない。

 (見習わなければならない最初のこと・・・反省~)

 言えば負け、逃げれば負け、勝つ、すべてに勝つ。

 人間にとって。条件が不利であることは幸せである。

 (このくらいの強さが大事!)

 

・一心同体

 子供は指導者の人間性・心をそのままに反映している。

 指導者が不安を持てば、それは子供の不安になり、

 指導者が勝ちたいと思えば、それを感じ取った子供も勝ちに焦る。

 指導者の心は、そのまま子供の心。

 

・信じるということ

 信じるということは容易なことではない。

 一つ諦めるということはすべてを諦めるということ。

 

・信じること、信じないこと

 子供が生まれる。

 「この子はきっと素晴らしい人になる」と信じる。

 子供の持つ可能性を信じることが親の義務だ。

 人間を見、人間を信じれば、人を疑うことになくなるし、

 腹を立てることもなくなる。

 

・指導者のイメージでやるな

 指導者には指導者の確たる指導理念がなければならない。

 子供の持っている特性を本気で見抜く努力をすること。

 

・家を作る

 陳腐な言葉だが、家は土台から作る。

 指導者は、ゼロの子に、バレーという完成された家を

 コピーして与え、これを全部教えようとする。

 

・試合になったら子供にまかせろ

 作戦はない、あれば子供達が自分で考え実行してくれる。

 「試合に勝つ」ということは、相手に勝つということより

 「自分たちの練習してきたバレーをいかに練習通りに展開できるか」と

 いうことだ。

 

・敵を作るな、運を作れ

 「運」はどこかに落ちているものではない。作るもの。

 

・声

 「声の目的」、連携プレーに声は必要。

 仲間を激励し、自分自身を励まし、相手を威嚇する。

 反省し、約束する。

 声を出すことで、プレーが柔らかくなり、大きくなる。

 もっとも大切ンあチームの「勢い」を作り、リズムを作る。

 

・なんでもやってみろ

 成長するためには、何でもやってみることだ。

 

・育児法

 最愛の子を谷底に突き落とす獅子の強さを持て。

 子供の成長に危険はつきもの。

 事故と共に子供は育つ。自分が育てるなどとうぬぼれるな。

 子供は自分で育つ。

 面倒見すぎの偏愛は厳に警戒しなければならない。

 

・病気・怪我

 いい選手というものは、いいプレーをする選手のことではなく

 けがや病気のない選手のことだ。

 

・指導者の仕事は耐えること

 指導者は、「信」の服を着て、「忍」の椅子に座る。

 (これが一番難しい!)

 

以上、私が気になった赤線部分を紹介してみました。

今、思い返すと忘れていたことがたくさんあり、まだまだこれからだと

感じた1週間でした。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!