架け橋に気がつく

ジャックラッセルテリアナデシコ

いなくなって気がつく事

 

彼女は16年間、親と子供達との架け橋だった。

彼女がいると、家のすべての部屋のドアが
開いていた。
長男が13歳から29歳まで
次男が7歳から23歳まで
三男が4歳から20歳まで

ナデシコがいなくなった家に帰宅すると
いつものくせで名前を呼ぶが
いつものようにお迎えはない。
亡くなる前の数ヶ月は、耳も遠く
体力も無く、お迎えはなかったが
いつもリビングで横になっていて
帰ると顔を見て
首を上げて、ん?という顔をして
ふん!と鼻をならしていた。

 

我が家では彼女がいろんな時間にリビングや
子供達の部屋に行くので、
子供達の部屋のドアはいつも開いていた。

ナデシコがいなくなって、初めて
あの数センチの隙間は、閉めれない隙間だった
と思う。
彼らは反抗期、思春期などは閉めたかっただろう。
でもナデシコが子供達の生存確認に
いろんな時間に部屋に行くので
いつも部屋のドアは開いていた。

私達に取っては、それが子供達をいつも
確認できた隙間だったと気が付いた。
部屋のドアは開いているのが、我が家にとっては
当たり前のように思えたが、
普通は閉まっているものなのかもしれない。
子供達の部屋のドアの隙間から
覗く事はしないが、
電気をつけて寝てたり、笑っていたり
勉強していたり、ゲームをしていたりしたが
あの隙間から、子供達に声をかけることが
出来た。

彼女がいることで、この数センチの隙間が
親と子供の架け橋だったと思う。

ありがとうね。

また来週、いつもお参りしている長良天神さんに
お礼を言ってきます。

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